案内が雑

会社員。約三十歳。思ったことを書きます。

晴輪雨読

今週のお題「2020年上半期」

 

 

 

 

この半年で、みなさんと同じようにコロナに適応するために価値観が塗り替えられました。ゆっくり順応しながら、この上半期に始めた趣味について思い返してみます。

 

コロナを機に価値観が変わったことの一つに、外出があります。

以前は友人と遊びによく出かけたり、美術館や映画館が好きで月に一度は行くように意識していました。

しかし、この不要不急の外出を避ける生活を3か月ほどしているうちに、電車に乗ったり外に出かけることへの意欲がどんどん小さくなっているのを感じます。

 

そして6,7月の梅雨も重なった2020年。私は二つの趣味を新しく始めました。

それが自転車と読書です。

 

自転車は、電車での移動を避けながら運動をしようと思い始めた趣味です。

通勤と合わせて1日15kmくらい走ります。

終業後に自宅までの最短ルートは通らず、大きく大きく遠回りをしながら帰宅します。

休日はサイクリングロードや、観光スポットを目指して50~80kmほど走ります。

今までだったら電車を使って移動していましたが、今は自転車に乗ることが楽しいので移動はほとんど自転車です。

 

もう一つの趣味が読書です。

クレジットカードのポイントの有効期限が7月なので、いつもこの時期にamazonカードかなにかと交換します。ちょっとしたボーナスお小遣いなのですが、だんだんと欲しいものがなくなってきたアラサーの私。

欲しいものがあれば、迷わず買ってしまうし、裏を返せばそれでも問題ないくらい高価なものに興味がありません。

 

そうやってうだうだ考えていた時に、amazonポイントの使い道として思いついたのは書籍でした。

なんとなく買いたいとは思っているけど、面白そうな本が多くて結局一つに絞れなかったり、一度にたくさん買っても結局読まなくなりそうだったり。

でもamazonポイントならば一度にたくさん買っても散財的な罪悪感が無いし、読まなくっても良い!と思い本をたくさん買ってみることに。

 

今まで習慣的に本を読んでこなかったので、とにかくいろんな種類の本に触れている最中です。

基本的にネットで気になった書籍や、ランキングを見たり、友人におすすめの書籍が無いか聞いて、本を買っています。

 

晴れた日は自転車に乗って出かけるのですが、今のような梅雨の時期はそうもできません。そこで晴耕雨読という言葉をもじって、晴輪雨読という言葉を勝手に作り、スローガンに掲げました。

晴れた日は自転車で出かけ、雨の日は家でゆっくり本を読む。

半年前までのような生活に戻るにはきっと時間がかかると思うけど、新しい環境にはしっかり順応して楽しく生きていきましょう。

 

 

納豆カレーのお話し。

今週のお題「納豆」

 

 

 

 

 

 

メチャクチャ好き!というほどでもないけれど、副菜の一品に簡単に追加できる、便利で美味しい、健康食材納豆。

 

スーパーに行けば、冷蔵庫内の在庫を思い出すこともせず、とりあえず3パック1セットのおかめ納豆をレジかごに放り投げてしまう。素晴らしいスーパーサブ

 

そんな納豆をカレーに入れて食べるようになったのはごく最近。

あれはいつだったろうか。珍しく、出かけ先でカレー屋さんに寄ったとき。スープカレー屋さんだった気がするなあ。

そこのカレーは普通の辛さが、他のお店の辛さの辛口程度に辛いお店だった。

吉祥寺だったかな…

初めて入ったお店で、メニューのおススメ品をとりあえず頼んでみたのが、納豆カレーと出会うきっかけ。

それまでカレーに納豆を入れる文化に出会っていなかったんだけど、おススメしてくれるその気持ちを信じて食べてみたら大当たり。

 

スパイスと納豆ってどうしてあんなに合うんだろうか。

だし?だしなの?だしとスパイスがいいの?

 

納豆のねばねばとか、独特のにおいとかそんなの全部放り投げて、最初っからこういう食べ物が存在していましたと!私はずっとここにいたのに、あなたが見つけていなかっただけなんですよと!

自分の食文化という名の辞書が、ぺらっぺらであることに打ちひしがれながら、私は納豆カレーを平らげた。

それ以来、私はカレーに納豆を必ず入れるようになったのでした。

 

以上です。

私が好きなコンビニアイス3種とその傾向

今週のお題「私の好きなアイス」

 

日常でコンビニに立ち寄る機会は多いですが、その目的は全てアイスを購入するためであると言っても過言ではないことは皆さん同じ気持ちだと思います。

 

ある日、そんな一般的で凡庸な程度にアイスが好きな私に、アイスを購入するパターンとタイミングがある事に気づいたので、それを改めて文にしてみようと思います。

 

良く買うアイスパターン①

「バニラ味でチョココーティングのアイス。ナッツもあると尚良し。」

王道。大好き。

ラーメン屋さんとか定食屋さんでおなか一杯食べて、満福中枢が満たされている時に食べたくなる。

ナッツ要素を欲するか否かはその時の気分にだいぶ左右されます。基本ナッツありが良いが、ナッツが無い純粋なバニラ&チョコを食べたい時もあります。

ちなみに、バニラのみで勝負しているアイスとか、本体チョコ味でチョココーティングには全く惹かれません。

アイス候補

・(本命)セブンのチョコとバニラとナッツのやつ

・(気分が良い時)ハーゲンダッツのチョコとバニラとナッツのやつ

・(ナッツ要らない時)ピノ

・(上記のアイスが無い時)ジャイアントコーン

 

 

良く買うアイスパターン②「フルーツ系アイス」

これも王道。大好き。

夏はフルーツ系が食べたくなる。特に甘酸っぱい系。

氷菓子っぽいタイプのフルーツ味アイスはカロリーも低めなので罪悪感無く行けちゃう。

セブンで数年前からでてきた、丸ごと果物をアイスにしちゃった系も良い。

アイス候補

・(王道)イチゴかき氷の練乳入り、棒アイスタイプ

・(もっとフルーツ感が欲しい時)果物まるごとアイスにしちゃった系アイス

・(さらに果物感が欲しい時)アオハタのイチゴを丸ごと凍らせたやつ。もしくは、冷凍ミカン

・(缶チューハイと混ぜるとおいしい)ICE BOX

・(気分が良い時)白熊

 

 

良く買うアイスパターン③「チョコモナカジャンボ

 

最強。コンビニアイスの覇者。

色々候補を挙げてきたけど、実際ドラフト一位は常にチョコモナカジャンボ

バニラとモナカと、パリッとした板チョコのバランスが最高。

 

モナカはサクサク派なので、回転の早いコンビニで買うのが基本。

気分によって、しなっとしたやつも年に1,2回食べたくなるのでその時はスーパーや、あまり人が入ってなさそうなコンビニを狙います。

時々、思わぬところでしなっとタイプのチョコモナカジャンボとコンビニで出会う事がありますが、それもまた一期一会。予期せぬ時のしなっとモナカも美味しい。

 

冬でも食べてる。季節関係ない。まじで好き。

手が汚れない。夏に自転車乗りながら食べても平気。

モナカの凸凹に合わせて割ることができるので、人とシェアしやすいし、一人で食べていても列ごとに食べる向きを変えるみたいな楽しみ方ができるのも良いです。

本当最強のアイスだと思う。

 

以上。

父と私の初めての共通点

今週のお題「お父さん」

私は小さいころからテレビやゲームが好きだった。

私の父はテレビやゲームが嫌いで、一日中テレビにかじりついていた私はよく怒られていた。

私はテレビが大好きだったけど、私が好きなめちゃイケに父は興味を示さなかった。私はゲームが大好きだったけど、私が好きだったカスタムロボには父は興味を示さなかった。

 

父は平日が休日で、家でパソコンをいじっているか、一人でダイビングとかスキーに出かけていた。確か自分ひとりでライセンスを取っていた気がする。

 

父の趣味は、私が興味を持つような世界じゃなかった。精神的にも経済的にも、子供ひとりでは入り込めない領域だった。

 

仕事柄、土日に働いていた父だったので、休日に一緒に遊びに出かけるとか、父の趣味に連れて行ってもらうみたいな経験が全然なかった。

 

父の好きな物を知る機会が無かった。知る機会が無さすぎて、「私と父に共通する何か」を探そうという考えすら、今思えばなかった。

 

 

あるとき、急にこんなことを言われた。

「ナルトって面白いね。」

 

 

その頃、私はナルトが好きでコミックスを集めていた。

中学生だった私は、自分の部屋を与えられていて、自分の本棚にはナルトが10巻くらいまで並べてあった。

 

父はわざわざ私の部屋に入り、本棚を物色し、ナルトを読んで、面白いと感じているということに驚いた。

 

テレビとかゲームが嫌いだった父が、マンガは興味分野の内側にあることを初めて知った。

 

そんな風に、ほぼはじめてに近い父との接点を提示された私は「だよねー」と言って会話を終わらせてしまった。

そこからどんな風に会話を進めれば良いのかわからなかった。

ここでも、子供の私が楽しむナルトと、大人である父が楽しむナルトには共通点が無い気と勝手に思っていた。

 

それでも、共通の好きな物を見つけた私は、それまで適当に買っていたナルトの単行本を発売日に購入するようになった。確か画集も買った気がする。

父との共通点を見つけることができて嬉しかった。

 

しかし、そんな楽しい日々はずっとは続かない…

 

中忍試験の途中、砂忍の反逆が始まったあたりで父がこう言った。

「中忍試験までは面白かったよね」

 

それ以来、父のナルトへの興味は無くなってしまったようだった。

 

当時の私には、つまらなくなったという感想が、理解できるような理解できないような、中途半端な解釈をしていた。その時正にジャンプで連載している、中学生のメインコンテンツを否定することが私には考えられなかった。

 

けれど、大人になった今なら言える。

ナルトは中忍試験までが一番面白い。

おじさんの傘

今週のお題「傘」

 

傘という言葉から最初に連想するのは、小学校の国語の教科書に載っていた「おじさんの傘」というお話です。

 

おじさんのかさ (講談社の創作絵本)

おじさんのかさ (講談社の創作絵本)

  • 作者:佐野 洋子
  • 発売日: 1992/05/22
  • メディア: 単行本
 

 

おじさんはきれいな傘を大事に、毎日持ち歩いています。おじさんは傘が大好きで大事なあまり、雨に濡らしたくありません。

小雨が降ってもおじさんは傘を差しません。もう少し雨が強くなっても傘を抱えて小走りします。とうとう、大雨が降った時には、傘を抱えながら道行く人に「すみませんが、あなたの傘の中に入れてもらえませんか」とお願いするのです。

なんと本末転倒な話でしょうか。雨に濡れることを防ぐための傘なのに、大事にしすぎてむしろ自分が濡れてしまう道を選ぶとは。

 

国語の授業で読んだ物語はたいてい忘れている私ですが、この話だけはなぜかよく覚えています。小さいながらにおじさんの気持ちが理解できていたのでしょうか。

今思い返すと、僕は一番大事な物は最後の最後まで残しておく癖がありました。わかりやすいのはゲームで、一番強い技やすべてを回復できるアイテム、なかなか手に入らないアイテム、ふしぎなアメ。そういったものはここぞという時のためにとっておく。

それらの貴重な手段を使わずとも、クリアできるようなむしろ苦しい道を選ぶ。

 

おじさんは大好きな傘を綺麗な状態で保ちたかった。私は貴重なアイテムや技を最後まで残しておきたかった。改めて考えると、同機はちょっと違うかもしれないけれど、共通していることは、きれいなままで保つことよりも、本来あるべき使われ方をした方がその道具たちはより輝くということを、まだ知らない事な気がします。

 

きっとおじさんも、大事な傘を雨の中で差してみたいという気持ちがあったんじゃないでしょうか。でも、一度差してしまうと、もう新品の傘には戻れない。いくら乾かしたとしても、かさの折り目とか、きれいに整って巻かれている姿とか、そういった新品の傘だけが持つ気品が無くなってしまう事に恐れていたのかも。

そんな危険を冒すくらいなら新品の傘を持つことも幸せなのだから、このままの姿で持ち歩こう。そんな葛藤があったのかもしれないと、勝手におじさんと私の気持ちを混ぜ合わせて読んでいた気がします。

 

おじさんは物語の最後に、とうとう雨の中、おじさんの傘を差します。そして、雨水に濡れた傘を眺めながら、この傘も悪くないなとほほ笑んでいた。そんな終わり方でした。

傘は傘として一番輝く使い方がある。新品の状態ですらそんなに好きな傘ならば、その傘がもっと輝く方法を考えてあげよう。

出会ったときの形が良い事はわかる。でももっとその魅力を活かすこともできるんだよと、教えてもらった気がしました。